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2009年1月 1日

一年の始まりに幸あり


新年おめでとうございます。

 新しい年がやってきました。久し振りに集まった家族と賑やかに新年を迎えた人、温泉でのんびりとお屠蘇をいただいた人、正月返上で仕事に汗を流した人、それぞれにその人らしいお正月を過ごされたことと思います。

 私は還暦後厄の神社総代として大晦日から元旦にかけて自宅近くの氏神社に詰め、早朝6時、宮司さんによる厄払いのお祓いを受けて新年を迎えました。折しもはらはらと新雪が舞い降り、身も心も真っ白に清められた心地でした。

 昨年秋以降の急速な金融不安の影響で、年末年始といえども世の中は明るいニュースばかりでなく、半年後の予測さえおぼつかない状況ですが、今年は我が社の創業400周年の年。例年以上にしっかり臍を固めて事に当たることを誓った元旦の朝でした。

 神社から引き上げ、午後は加賀の山代温泉へ湯浴みに。厄を落としたお陰か、ここでほのぼのした光景に出会いました。ちょうど浴室では高校生ぐらいの一団が賑やかに湯を浴びていました。会話の様子から察すると、武道クラブの部員たちのようです。そのうちの数人が私と入れ替わりに湯から上がっていったのですが、その去り際の見事なこと。使った湯桶と椅子をシャワーで流し、椅子に湯桶を伏せて立てかけ、シャンプーと石けんをそろえ、周囲を整然と整えてから脱衣所に向かったのです。その後私も湯から上がり、まだ浴室に残っている子供たちの脱衣カゴに何気なく目をやると、どのカゴの浴衣もシワ一つなくきちんとたたんであるのです。銭湯好きの私は時間をみつけてはあちこちの湯に入るのですが、掛け湯もせずにいきなり浴槽に踏み込む人や、平気でタオルを浴槽に持ち込む人など、入浴マナーの悪い人が多いのを日ごろから苦々しく思っていました。それにひきかえ、この子供たちは親の躾が良いのか指導者が素晴らしいのか。よく大人たちは「近ごろの若い者は」と若者をそしりますが、なかなかどうして、近ごろの若い者も捨てたものではないようです。

 夕刻には思いがけない大口の見積も舞い込み、まことに幸先の佳い一年の始まりとなりました。どうか、すべての人に幸多き一年となりますよう。

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