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2012年12月14日

会津磐梯山は宝の山よー

   「イヤー、会津磐梯山は宝の山よ 笹に黄金がエーまたなりさがる−」。ご存知ですか? 福島県の民謡「会津磐梯山」の1番の歌詞です。なぜ唐突に、と思われるでしょうが、実はこのところNHK・BSプレミアムで森繁久弥の古い映画を放送しており、たまたま見たのが1955年の作品「警察日記」。その冒頭でこの民謡が流れるのですが、日本広しといえども、古里の山を「宝の山」にたとえるほど誇りにした歌詞は思い当たらず、そういえば米も果物も野菜も豊かな福島県は、やはり宝の山の恵み豊かな県なのだろうと合点した次第です。

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  折も折、福島市で活動している「愛宕陣太鼓連響風組」の代表・斎藤通夫さんから2013年のカレンダーが到着。広げてみれば磐梯山を背景に、黒い煙を吐いた機関車D51が走っている写真。愛宕陣太鼓の代表曲は、この機関車の「シュッシュッポッポ、シュッシュッポッポ」のリズムを豪快に打ち込む「D51」で、どの公演でも最後にこの曲を力強く打ち鳴らすのは、福島というふる里を深く愛するメンバーの心意気の表れなのだろうと、映画を見て初めて納得しました。

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   「警察日記」では、森繁久弥演じる人情おまわりさんが、磐梯山が見える小さな村で日々起こるできごとを笑いと涙で解決していきます。斎藤さんも、北海太鼓の流れを汲む太鼓打ちとして見かけはいかつい男丈夫ですが、心根はやさしく面倒見の良い人情派。 その心の奥底にあるのは古里にそびえる磐梯山であり、そのふもとで暮らすたくさんの仲間であり、見慣れた風景なのでしょう。そんな素朴な思い入れが、私の心にぽっと灯をともした年の暮れでした。

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