太鼓の素材 - 欅(けやき)

[太鼓の素材 - 欅(けやき) -]

ニレ科の落葉広葉樹。

樹名の由来は「けだかき(気高き)木」、「けやけき(きわだった)木」などといわれ、強靭な強木(つよき)であることから平安時代ごろには「槻(つき)」ともよばれています。
北海道を除く日本各地に分布しており、寺社の境内などに植えられて御神木として崇められているものも多い。

材質は堅牢で粘りがあるため、革を留める鋲をつかむ力が強く、強烈な打撃にも耐久力があります。
摩擦・腐食に強く、伸縮・割裂しにくく、また気乾比重が高いものも欅の特徴で、重い材質は、軽い材質より音を多く跳ね返す性質をもっています。

太鼓はバチで革を打たれると同時に、胴内の空気が振動して音の発生源(桴で革を打った音)に共鳴します。
振動した空気は、壁、つまり胴に跳ね返って反響します。
この時、壁が硬いほど音は跳ね返りを繰り返して反響する時間が長くなり、いわゆる『残響』が生じます。

さらに欅の木目の美しさも他の木材に比して秀でており、欅製の太鼓は舞台の上でどっしりした風格を放ちます。

欅の植林事業

浅野太鼓では太鼓の将来的な資源確保と地球環境の保全を目的に、2003年から能登半島穴水町の山林に欅の植林事業を開始しました。
毎年3,000本の欅の幼木を10年間にわたって継続植林する事業は名づけて「夢の木植林計画」。
毎年晩秋に行われる植樹祭では、社員総出で現地にでかけ、一本ずつ苗を手植えします。
これらの木々が太鼓をつくれるまでに成長するには200年から300年の歳月を要しますが、未来の浅野太鼓を見据えた壮大な事業として注目されます。

しっかり、ちゃんと太鼓を使うために。