雅楽用楽器

雅楽

平安の昔から、宮廷で奏でられる音楽として伝承されてきた雅楽。その雅な調べは、今、 伝統ある日本の芸術に新たな魅力を加え、静かなブームを巻き起こしています。

雅楽は、奈良時代に朝鮮や中国などから伝来した音楽や舞をもとに日本でつくられ、平安時代に宮廷音楽として栄えた音楽をさします。管弦、舞楽、歌物のほか、神楽、東遊、久米舞なども含まれます。楽器は打楽器と絃楽器、管楽器を用い、演目によって使い分けられます。  

鼉太鼓

鼉太鼓 鼉太鼓

雅楽に用いられる楽太鼓のうち最大のもので、太鼓の周囲を宝珠形の五色の雲形板で囲み、さらにその外側をおびただしい朱色の火焔が取り巻いていることから、火焔太鼓ともよばれます。太鼓の革は、赤、白、黒の綿布を撚りあわせた調緒で鼓のように締め、革面には漆で金箔を貼りつけます。朱の胴の太鼓の革面に三つ巴を描き、雲形板の頂上に日輪の飾りを掲げる左方太鼓と、胴を緑に彩色して革面に二つ巴を描き、頂上に月輪の飾りを掲げる右方太鼓があり、左方太鼓は太鼓の左右に金色の二頭の龍、右方太鼓には二羽の鳳凰が刻まれています。つねに左方・右方一対で用います。  

楽太鼓(がくだいこ)

楽太鼓(がくだいこ) 管弦の合奏に用います。革面に三つ巴や唐獅子、鳳凰などを色彩豊かに描き、
円形の枠に釣るして二本の桴で打ちます。 

 

 

 

 

  

振鼓(ふりつづみ)

振鼓(ふりつづみ) 舞楽で舞人が用いる楽器です。柄を振ると鼓の胴から伸びた糸の先の玉が革に当たり、軽やかな音を発します。

 

 

壱鼓(いっこ)

壱鼓(いっこ) 左方の二人舞に用いられ、紐で首に掛けて打ち鳴らしながら舞います。

 

 

三の鼓(さんのつづみ)

三の鼓(さんのつづみ) 主として高麗楽に用いられ、演奏をリードします。バチで片面のみ打ちます。

 

 

羯鼓(かっこ)

羯鼓(かっこ) 左方楽の主要楽器で、能や狂言、歌舞伎にも用いられます。合奏の指揮者の役目を持ち、曲のリズムやテンポを統括します。台の上に横に寝かせ、両面を細いバチでトレモロのように打つ場合と、片面だけを激しく打つ場合とがあります。