ひとつの太鼓で
ふたつの音色
両面に張った革の厚みを異なるものとし、革厚の差による2種類の音色を確保しました。
両面の革の張力や
音程・音色を個別に調律可能
胴に11個のU字金具を取り付け、その金具を介して両面の革をそれぞれ独立した2本のロープで締める仕様のため、両面の革の張力や音程・音色を個別に調律できます。
音調整革具により
自在な調律が可能
U字金具を介して折り返したロープの片方に音調整革具を装着し、自在にスライドすることでさらに微妙な調律が可能。
曲調に合わせて音程・音色の調律ができるため、演奏の幅が圧倒的に拡大します。
動きをともなうパフォーマンス
を想定した軽量化
ストラップを用いて肩から吊り下げて打つ太鼓であることから動きをともなうパフォーマンスを想定。革を張る鉄輪は内部が空洞になったパイプ状とし、胴材は木材の中できわめて気乾比重の軽い桐材を使用して軽量化を追求(実用新案登録第3097219号)。
胴の両端のFPR製歌リングで
歌口のへたりを防止
胴の両端の歌口に「FRP製歌口リング」を装備し、歌口のへたりを防止しました。(実用新案登録第3108280号)
演奏に集中できる細やかな設計
U字金具は、太鼓をストラップで肩から吊り下げた際に腰にふれて演奏の妨げとならないよう、胴の中央部より片側に寄せた位置に設置しました。
締め直しやメンテナンスの
作業時間も短縮
U字金具を利用した反復的なロープの締め方により、締め直しやメンテナンスなどに関わる作業時間を短縮化しました。
機能性だけではない
舞台上でも美しい美観
ロープを締める手順を簡便化すると同時に、舞台上で美しさを発揮する調べ緒の軌跡を追求。円筒状の胴に調べ緒のシャープなラインを描き、美観の向上を図りました。