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2009年6月26日

志多ら、これからも悠久の道を歩め!


 24日、愛知県東栄町を拠点に活動している「志多ら」の結成20周年公演が国立劇場小劇場で行われました。タイトルは「悠久の道」。チャボの演出・構成により、志多らの誕生から現在までを太鼓で表現した舞台でした。

 フィナーレの幕が下りた瞬間、心の底からこみ上げてきた感想はただ一つ「よくやった!」。表現するという行為、舞台の上での一人一人の責任と覚悟。それらがひしひしと胸を打ち、点数をあげられるものなら120点をあげたいほどの出来栄えでした。20年の間に、よくぞここまで成長したものよ。前回の公演では辛辣なまでの言葉で彼らを叱咤激励した私でしたが、その時の弱点を克服し、新しい志多らに脱皮したことを見せつけられた今回の舞台。まさに脱帽です。どこか訥々(とつとつ)とした土の匂いがする志多らの公演、これから東海、中国地方を巡回するとのこと、ご当地の皆さん、どうかみてやってください。



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2009年6月15日

めでたい話二題


 浅野太鼓創業400周年間感謝祭からはや一週間。ようやく残務整理も落ち着いた昨日13日、社員の結婚式に招かれて参列しました。新郎は入社して6年目、革加工の工程で汗を流す真面目な青年、新婦は大陸的なおおらかさをもつ明るい女性。音楽を通じて知り合った二人の披露宴は、親戚や友人などごく親しい人だけに囲まれてほのぼのとしたあたたかさに満ち、心にしみいるものがありました。これからさまざまなできごとに遭遇することでしょうが、どうか二人で力を合わせ、幸せな家庭を築いていってください。

社員の結婚式
(結婚式)

 そして今日14日は、千葉県銚子の「銚子はね太鼓保存会」の結成35周年記念して飯沼観音の近くに石碑が建立され除幕式に参加しました。太鼓を抱え上げ、一緒に転げ、軽業のように太鼓を操る妙技は日本広しといえどもここだけの演奏形態で、その伝統の灯を守って35年、心は地域を元気にしたい、銚子の町を世界に知ってほしい、一点の曇りもなくただそれだけ、会長の宮崎義政さんはじめ、会員の皆さん、本当にご苦労様でした。そしておめでとうございます。どうかこれからも50周年、100周年を目ざして頑張ってください。

除幕式
(除幕式)
宮崎会長と保存会の皆様
(宮崎会長と保存の皆様)

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2009年6月11日

次の400周年に向かって


 5日から7日まで、浅野太鼓の創業400周年を記念して開催した「どど~んと感謝祭」が、無事に終わりました。期間中、本当にたくさんのお客様が全国各地、海外からもおいでくださり、懐かしいお顔との対面も数え切れないほどでした。慌ただしさに追われ、一人一人の方々とゆっくりお話しする時間もとれずにご無礼したこと、どうかご容赦ください。

 20数年来、一つの指針としてきた400周年祭を終えた今、「次の目標は何か」とよくたずねられます。私の答はただ一つ。「次の400周年をこの目で見ること」です。私にも寿命というものがあり、あと400年は生きられるはずもないことも、次の100年、200年をとばしていきなり400年にいく突飛さもよくわかっています。けれども私の気概としては、やはり400年なのです。どうかその日まで、皆様、浅野太鼓をよろしくお願いいたします。そしてまた一緒に、喉にしみる祝杯をあげましょう。

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2009年6月 5日

感謝祭でお待ちしています


 20数年前から「400周年」をつねに念頭に置き、5年前に400周年ロゴマークを制作、3年前からホームページに掲示してきた400周年記念日へのカウントダウンが、一昨日ついに達成されました。そして今日からはいよいよ感謝祭。遠方からもたくさんのお客様が駆けつけてくださるというご連絡をいただき、皆さんにできるだけ気持ちよく、楽しく過ごしていただけるように、三日前から社員総出で設営・準備に奔走してきました。幸いお天気にも恵まれそうで、全員気持ちを引き締めて、今朝のオープニングを迎えました。

 先日の新聞で坂田明さんがコラムに「思いこみは力なり」というご自身の信念を綴っておられましたが、まさに私もその通り。今日まで、400周年への思いこみだけで突っ走ってきたような気がします。そんな思いこみの産物の一つである400周年記念誌も充分に満足のいくものができて、本当に嬉しい限りです。このブログをお読みいただいている皆さん、お時間がありましたら7日までの感謝祭にぜひお越しください。お待ちしています。

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2009年6月 3日

「忙中閑あり」から感謝祭に向けて


 ふだんから朝は早い方ですが、今朝はとりわけ早く4時20分に目がさめたのは、やはり気持ちが高ぶっているのでしょうか。今日は2009年6月3日。我が家の十六代前の先祖が北陸で太鼓づくりを始めて400年目にあたる特別の日です。

 毎年この日は創立記念日として社員全員で式典を行ってきましたが、今年は400周年という大きな節目にあたることから、週末の5日から7日まで会社敷地を全面開放し「創業400周年記念感謝祭」を企画しました。社員のアイディアも取り入れ、三日間にわたって太鼓の特別展示販売やコンサート、ミニライブ、ワークショップなど盛りだくさんのイベントを行いますが、間近になるとあれもこれもと気が急いて、またたく間に一日一日が過ぎていく今日このごろでした。

 そうしたある日の朝礼で、社員の一人が「感謝祭が成功するよう神社で祈ってきました」と発表するのを聞いて、はっとしました。そういえばこのところの慌ただしさにかまけ、心静かに神仏に手を合わせることもおろそかになっていたことに気がついたのです。先祖あっての400周年、そして八百万(やおよろず)の神々に見守られてこその太鼓づくりです。その大事なことをさしおいて、目先のことに気を取られていた我が身に活を入れられたような社員の言葉に、あらためて感謝祭の実行委員長として大きな意味での責任をひしひしと実感したのでした。

 近ごろのそうした不徳のお詫び参りというわけでもありませんが、昨日は静岡県浜松市にある秋葉神社の1300年祭にお招きをいただいて馳せ参じました。ここは今から23年前に4尺の大太鼓をお納めしたところで、宮司さんにお目にかかったのも久し振りのこと。相変わらずの穏やかな笑顔に接し、あのころの思い出が懐かしく胸によみがえりました。
23年前の大太鼓
(23年前の大太鼓)

 社殿のある秋葉山の山頂からの眺めは「東海一」と賞賛されるほど見事なもので、眼下には天竜川河口や遠州灘が一望できます。
本殿より望む遠州灘
(本殿より望む遠州灘)
山門
(山門)
天竜川
(天竜川)

 幸いの晴天のもと、青々と水平線に続く大海原を見渡していると、ここしばらくの間エンジン全開で疾走していた心が少しずつなだめられていくのがわかります。こののどかなひと時もまた神様のお恵みと思い至り、清々しい気持ちで帰途についた貴重な一日でした。

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