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2015年12月28日

どうか良いお年をお迎えください。

 

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 今年は例年にも増して慌ただしい年の瀬、ふと気がつけば、あと3日で2015年も終わり。振り返れば、本当にあっという間の一年だったように思います。そんな追い込みの中、11月21日広島県廿日市市「阿厳太鼓結成35周年」23日に山形県鶴岡市の「念珠関辨天太鼓創生成会」の設立25周年記念公演、28日に千葉県船橋市で「こども和太鼓高野太鼓」25周年記念公演、12月に入って6日に長崎県南島原市で無双太鼓35周年記念「島原半島和太鼓祭」、12日は東京で「打組」の富田和明さんと「鼓童」の藤本容子さんによる初のデュエットコンサート「容子和鼓(ようこかずこ)」、14日には林英哲さんの演奏活動45周年前夜祭「林英哲コンサートスペシャル2015『集え!寿ぎの歌』」、19日からは「鼓童」の年末恒例ワン・アース・ツアー「2015〜混沌」結びの東京公演と相次いで開催。それぞれ心に残る節目の舞台を終えられました。
ことに高野太鼓は、未来ある子供たちを太鼓で応援するという設立当初からの理念が受け継がれてほほえましく、島原半島和太鼓祭では35年近いおつきあいがある懐かしい顔ぶれと再会、また容子和鼓は太鼓と語りで人生を表現したステージが和やかに心をほぐしてくれました。
 また現在の太鼓文化を創り上げたともいえる双頭の英哲さんと鼓童のステージも深く印象に残り、高められた芸に思わず「よくぞここまで」のつぶやき。
 英哲さんの舞台は、天井の照明バトンまで露出した全開の舞台の「場の力」も味方につけて、見事な様式美を表現しながら舞台芸能としての太鼓の物語を見事に紡いだ2時間。2016年には太鼓人生45周年を迎える先達としての意地と執念が凝縮され、手に汗握るような圧倒的な存在感をつきつけられました。この舞台の裏には、計り知れない日頃の鍛錬が隠されているのだろうなあと、独り言。
 1週間後に訪れた鼓童の舞台も、以前の鼓童とはひと味違うステージ展開。永年のファンからは賛否両論あるというものの、舞台監督の坂東玉三郎さんにしか創れない舞台運びが新鮮。途中の一部コミカルなシーンはうなずけないが、全体に太鼓の生音をきれいに紡いだ繊細な衣擦れのような音づくりに、3組のドラムセットとのコラボレーションも違和感なく、太鼓との音の対比が楽しいひと時。開演前の舞台設営がいつの間にか本番につながるユニークなオープニングから、大太鼓と締太鼓が和太鼓ならではの芯のある響きを聴かせるエンディングまでの流れも、生まれてから何がしかの手ごたえを刻んで終末を迎える人間の一生を表しているように思われ、趣深く鑑賞。一貫して鼓童らしい端正な所作が貫かれつつ、新たな舞台が表現された気がする公演でした。
 あたふたと過ぎた私の2015年を心豊かにしめくくってくれたどのチームの皆さんも、本当にお疲れ様でした。
 さて、最後になりましたが、この一年お引き立てをくださった顧客の皆様、どうもありがとうございました。心より御礼を申し上げます。引き続き明年も精励いたしますので、何とぞ変わらぬご愛顧をくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
 ではまた新年にお目にかかりたいと存じます。どうか良いお年をお迎えください。

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2015年12月 1日

山形の山里で若者たちの太鼓に感銘

 

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 22日と23日、山形県白鷹町で林幹さんのライブが開かれました。22日は太鼓と洋楽器とのコラボレーション、お誘いをいただいて足を伸ばした。23日は同じく太鼓の田川智文さんとの60分大太鼓競演(PCによる映像)。 二人が対峙する3尺3寸の大太鼓の音が板敷きのコミュニティホールに心地よく響き、波紋のように次々に押し寄せる空気の波から林さんと田川さんの思いが伝わってくるような気持ちの良い60分間でした。

 観客も白鷹町の土地柄なのか、どこかあったかい雰囲気。 どのようなご縁でこの町を会場に選ばれたかわかりませんが、若い二人が新しい表現に挑戦する姿に感銘を受けると同時に、二人の肉体から発するエネルギーに圧倒された東北の空間でした。

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