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2009年9月29日

天高く、馬のごとく走る秋!


 「天高く、馬肥ゆる秋」と言いますが、私の場合はまさに馬と駈けくらべをしているような慌ただしいこの1カ月でした。

 まず9月初め、思いもかけない高熱に襲われ、一時は新型インフルエンザと疑われて自宅に軟禁状態となりました。しかし、翌日には熱も下がり、おそるおそる出社したものの、楽しみにしていた室蘭での大太鼓一本打ちコンテストには出席できず、関係者の皆さんに大きなご迷惑をおかけしてしまいました。今年が最後のコンテストとうかがっていただけに、心残りもひとしおですが、どうかご容赦のほど、お願いいたします。

 そして週明けの9日は「鼓童」の藤本吉利氏を主演とした「うぶすな」の敦賀公演。これも楽しみな舞台でしたが、病み上がりの身がまだおぼつかなく、大事をとって断念。お邪魔した社員によれば、予想にたがわぬ奥の深い演奏だったとのことで、何はともあれ公演のご成功に拍手。
「うぶすな」の敦賀公演
(「うぶすな」の敦賀公演)

 さて気を取り直し、10日に商談で上京。11日は夕刻から日比谷公会堂で山本寛斎氏による「2016年東京オリンピック招致」のためのデモンストレーションイベント。「勝つぞっ!」と題したイベントには、石原都知事や福田元首相も応援にかけつけ、寛斎さんのプロデュースにふさわしい盛り上がりようでした。
東京オリンピック招致イベント
(「2016年東京オリンピック招致」のイベント)

 その足で12日朝に三重県の伊勢神宮に向かい、神楽殿の太鼓修理と、毎秋恒例の「神恩感謝日本太鼓祭り」。今年の太鼓祭りは時折激しい雨に見舞われましたが、会場の賑わいは例年通りで、ほっとひと息。13日夜の帰路の途中、3尺の大太鼓の注文をいただいていた伊賀市の長谷川さんのもとに寄せていただき、心あたたまる歓待に感激。太鼓が大好きという4歳半の息子さんにもお会いし、将来、どんな素晴らしい打ち手に成長するかと胸をふくらませながら、北陸路につきました。

 翌14日からは、鹿児島、大分に太鼓の配達。鹿児島では平成3年に納めた太鼓と再会し、17年たっても緩み一つない状態を確認して、自分の仕事に間違いがなかったことに安堵しました。しかし翌15日、大分で「TAO」さんに納品した太鼓を開梱したところ、製作に思いがけない手抜かりがあったことが判明。昨日の自信はどこへやら、専務としての管理態勢の甘さを、いやというほど痛感したのでした。問題のある太鼓を持ち帰り、二度とこうしたことのないよう、いっそう気を引き締めなければと誓った次第です。
TAO 藤高さんと団員の皆様
(TAO 藤高さんと団員の皆様)

 続いて19日は、長野県飯田市での太鼓コンサート「鼓撃巡礼」へ。このコンサートは、浅野太鼓と東京新聞が2002年から共催している「東京国際和太鼓コンテスト」の大太鼓部門で、ともに最優秀賞を獲得した3人の打ち手が自主企画した嬉しい公演。2005年の受賞者・アート・リー氏、2007年の塩原良氏、2008年の加藤拓三氏の3者がコンテストの課題曲「ビーテッセンス」を揃い打ちすると、会場の飯田人形劇場につめかけたそれぞれのファンから、やんやの喝采。そしてフィナーレのトークで、塩原氏が「太鼓を打ちながらいろいろと模索しましたが、コンテストに優勝して自分の道は間違っていなかったと確信した」と言い切った言葉をきいて、私も「コンテストを続けてきて良かった」と、しみじみ実感したのでした。塩原さん、リーさん、加藤さん、ありがとうございました。

 20日、鼓童の藤本吉利氏と、島根の今福優氏がご来社。「第24回国民文化祭・しずおか2009」の催事の一つ、11月1日に藤岡市でおこなわれる「和太鼓フェスティバル」で焱太鼓と共演してくださるため、23日まで曲づくりと合同練習。終日の打ち込みをねぎらい、夜は当然のことのように酒杯を交わすこととなりましたが、お二人の太鼓の対する熱い思いをうかがうほどに、ついつい酒量もオーバーラン。翌朝、ズキズキと痛む頭をもてあましながら、近ごろにない深酒に一人苦笑の顛末。藤本さん、今福さん、三日間お疲れ様でした。

 連休明けの24日、静岡県浜松市に太鼓の納品。納入先のアソカ学園朝元尊氏からいろいろお話を聞くうちに、加藤拓三さんや「三宅島芸能同志会」津村氏の二男・和宏さんとは旧知の間柄とか。人の縁とはまことに不思議なもので、こうして次から次へとご縁の糸がつながっていくもののようです。
朝元さんご夫婦
(朝元さんご夫婦)

 その後、浜松から島田まで北上。さらに大井川に沿って本川根町へ。「赤石太鼓」の中原さんから修理を依頼されている太鼓の引き取りに向かったのですが、途中の眺めの風光明媚なこと。本川根町の手前の中川根町藤川は日本一の茶どころといわれる所で、私も茶園で一服。目には富士山と大井川の絶景、喉には銘茶の甘露とぜいたくなひと時に、身も心もリフレッシュしたひと時でした。
大井川
(大井川)

 9月最後の日曜日、27日は長いおつきあいをいただいている「氷の川太鼓」さんがご来社。代表の松井さんはじめ、久し振りに皆さんの元気なお顔を拝見し、昼食をご一緒しながらあれやこれやの太鼓談義。年に一度は必ず足を伸ばしてくださる皆さんと名残を惜しみつつ、丹波に向かって帰る車を見送ったのでした。

 こうして振り返れば、あっという間の1カ月。実に忙しい毎日でしたが、心に残るものも多い日々でした。今月は我が社の上半期の決算月でもあり、10月からまた気持ちを新たに頑張ります。皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。

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2009年9月 7日

太鼓、夏から秋へ


 今年の夏はぐずぐずと雨が続き、梅雨明けも確認されないままに立秋を迎えたおかしな天候でしたが、それでも8月の後半になって、ようやく夏らしい日々が続くようになりました。そんな遅い夏の毎週末を、恒例の太鼓イベントの会場で過ごしました。

 まず8月16日は佐渡で鼓童の「アース・セレブレーション」。翌週の22日は福井県越前町の「OTAIKO響」。そして26日から30日までは東京で自前の「青山太鼓見聞録外伝」「青山太鼓見聞録」「東京国際和太鼓コンテスト」「和太鼓カレッジ」を合わせた「TAIKO JAPAN2009」。どの会場もそれぞれに年輪を重ねた独特の空気感を感じながら、「アース・セレブレーション」では以前にも増して外国人の姿が多くなったことに感慨を覚え、今年20回目を重ねた「OTAIKO響」では太鼓がすっかり地域に根づいた様子に安心し、「TAIKO JAPAN」では太鼓と人との真剣な対峙に胸を熱くしました。どこか物足りなかった夏をいっきに取り返してくれたような、熱気に満ちた一連のイベントでした。

 そして9月に入り、今度はたて続けに海外からのお客さま。プラジルからは木下さん。台湾から王さん。そしてメキシコから小林さん。いずれも現地で太鼓拡大に努力されている皆さんで、最新の太鼓事情など、いろいろとお話を聴かせていただきました。こうしている間にも、世界のどこかでまた一人、バチを手にする人が増えているかと思うと元気が出ます。私も頑張りますので、皆さんもどうかよろしくお願いいたします!

ブラジルの木下さんご夫妻
(ブラジルの木下さんご夫妻)

塩原さん親子と台湾の王さん
(塩原さん親子と台湾の王さん)

メキシコの小林さん
(メキシコの小林さん)

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