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2011年4月19日

成田から被災地に向かって祈る

 「春爛漫」という言葉がぴったりの陽光まぶしい16・17日、千葉県成田市で恒例の「成田太鼓祭」がおこなわれました。
今年は3月11日の東日本大災害の爪痕も生々しい時期、実行委員会では開催か中止か賛否両論の声がある中、こんな時だからこそ太鼓の力強い響きで犠牲者を追悼すると同時に復興への願いをこめて開催しようという機運が盛り上がり、実現に至ったそうです。成田山新勝寺の境内いっぱいに太鼓が並んだオープニングの「千願華太鼓」では演奏の前に1分間の黙とうが捧げられ、境内にいたすべての人が静かに犠牲者の冥福を祈りました。
 二日間に参加した団体は全部で46。人出は昨年にくらべて若干少ないようにも感じましたが、それでも大本堂特設舞台や参道の7カ所の特設ステージで繰り広げられたライブは活気にあふれ、自粛ムードで低調がちな世相にひと時の明るさをもたらしたように思います。まだまだ太鼓どころではないという被災地の皆さんもおられることでしょうが、どうか一日も早く半歩でも一歩でも前に向かって踏み出されるよう願うばかりです。

資料館横の桜
(資料館横の桜)
 一方、アメリカのマサチューセッツ州ボストンで日本時間の18日夜に開催されたボストンマラソンで、我が社から出場した4人の選手が全員完走したとのニュースが届きました。 1972年、ボストンマラソン完走後にゴール前で和太鼓を演奏するという「佐渡國鬼太鼓座」の衝撃的な海外デビューからまもなく40年。「当時、彼らはどんな思いでボストンマラソンを走り抜いたのか」「日本の高度経済成長のピーク時、GNPが世界一を達成した時期、主宰者の田耕は何を思って彼らにボストンを走らせたのか」を、太鼓のつくり手としてあらためて問いかけるとともに、当時の彼らと同じ体験をすることで、20代、30代の職人が新たな何かをつかみ取ることを願ってボストンマラソンに参加したもので、誰一人脱落することなく42.195kmを走り抜いた4人に心からの拍手を送ります。ちなみにタイムは、革本張り現場の奥茂雄くんが3時間38分、旋盤の山田靖くんが3時間55分、社長の浅野恭央が3時間59分、旋盤の武部伸一くんが4時間13分。参加人数1万5000人の中では好記録とは言えないかもしれませんが、我が社にとっては金メダルにも匹敵する快挙です。大きな仕事を成し遂げてくれた皆さん、本当にお疲れさまでした。
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