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2017年5月27日

さわやかな5月、太鼓の響き にしひがし

 アメリカ・ラスベガスでの「シルク・ドゥ・ソレイユ」の太鼓の張替をASANO TAIKO US代表の浅野勝二と無事に終えて、13日午後に帰国。

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  翌14日は我が社の東京拠点「太鼓の里響和館」で年に一度の太鼓教室の発表会「響和祭」。いつのまにか今年で第9回目を迎えることになり、総勢約200人の皆さんが日頃の「自分磨き」の成果を発表。こうして熱心に教室に通い続けてくださる受講生の皆さんに感謝、日々の指導に熱い情熱をそそいでくださる講師の皆さんに感謝、この日も最後まで後片付けに協力してくださった皆さんに感謝、そしておよそ4時間に及んだ長丁場の舞台にたくさんの拍手をくださった観客の皆さんに感謝。すべての皆さんに心からの感謝をささげ、来年の第10回に向けてあらためて奮起を誓った一日でした。どうもありがとうございました。

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 同じ14日、大阪府寝屋川市では関西を中心に活動している若者たちが結成した「和楽器集団東」の旗揚げ公演。大きく育てよ、との祈りをこめて「おめでとうございます」。

 この週半ば、「鼓童」公演「幽玄」へ。歌舞伎俳優・坂東玉三郎さんの演出と出演による舞台は、太鼓と能、舞踊が一帯となった、まさに幽玄という言葉がぴったりの新境地。太鼓のさらなる可能性を予感させるステージでした。

 翌週21日は、この道40年、今年還暦を迎える富田和明さんが「富田歓暦(かんれき)歩き打ち『浜から島へ』」の歩き旅に出発。1975年4月、故郷の淡路島から横浜に上京してきた路を、太鼓を打ちながら42年ぶりにたどって還るという壮大な計画。この日は朝9時に深川不動寺で護摩法要を受け、太鼓と読経に送られてのスタート。6月18日に淡路島の洲本市民交流センターで行われる予定の「淡路打ち上げコンサート」に向けて、力強く一人行脚に踏み出しました。こんな独創的なイベントを発想する人物がいることは、太鼓界の大きな財産。どうかつつがなく成就するよう祈った旅立ちでした。

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  同じくこの日にこの道40年を祝ったのは、静岡県御殿場市の「富岳会和太鼓療育40周年記念富岳太鼓コンサート」。運営していた施設である日、障害をもつ一人のお子さんが、夏祭りのやぐらに登って楽しそうに太鼓を打つ姿を目にし、「障害のある人々のリハビリと社会自立に太鼓を取り入れようと決意した」という社会福祉法人富岳会の理事長・山内令子さん。以来、試行錯誤を重ねながら、40年にわたって太鼓療育を実践・追究してきた努力とご苦労は計り知れないものがあったことでしょう。山内理事長,強嗣さんをはじめ多くのスタッフの皆さんの一途に太鼓にかけた情熱と思いに心から敬服し、何事もまっしぐらに進めば花が咲くことを実感したコンサートでした。

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 会社に戻れば机の上に一通の封書。大阪で「打打打団天鼓」の代表を務める伊瑳谷門取さんからで、6月からスタートする海外公演のご案内に加え、去る5日に東京で上演した「ロミオとジュリエット」で秋に再演されるとのこと、奏者の表情、音と動きが一体化した見事な舞台でした。これもまた嬉しいニュースで、言葉の表現を太鼓の表現に置き換えてストーリー性のある太鼓を目ざす打打打団のステージの、さらなる進化を楽しみにしています。

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2017年5月 8日

18年前と23年前の、二つの初心

 

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 昨日、新潟県糸魚川市で、松本悠斗さんのデビューコンサート「ZERO」がありました。今20歳の松本さんが太鼓を始めるきっかけとなったのは、2歳のときにおじいちゃんが買ってくれた小さな太鼓。それがなんと我が社の太鼓だったそうで、それから18年後に約1,000人収容の大きなホールを満席にするほど大きく成長した姿を目の当たりにして、感動もひとしお。これからプロとしてさらに努力を重ねていくだろうことを思うと、将来が大いに楽しみ。第四世代となる若い太鼓打ちに、期待大の公演でした。

  同じく今から23年前、世界的なエンターテインメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」に鼓童を通じ21張の太鼓を納入。6尺の桶胴太鼓を筆頭に、3尺5寸桶太鼓3張、1尺8寸桶太鼓5張、4尺と3尺5寸、3尺の平太鼓が各1張、2尺2寸の長胴が2張、1尺6寸の長胴が2張、5丁掛け締太鼓が5張という内訳で、当時「鼓童」に在籍していた近藤克次さんが作曲指導と赤嶺さんが通訳で同行。「ミステリア」と題した公演で、ステージ真上から6尺の桶がスルスルと降りてくると同時に、左右から二つの平太鼓、そして対角線上に四つの長胴が現れるというダイナミックな演出に、体がゾクゾクしたことを今も覚えています。それから何度かチューニングなどで足を運び、このほど十数年ぶりの張り替え依頼。実は本日これから出発というスケジュールで、

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   (シルクドソレイユ MYSTEREのパンフレットより)

 23年前に自分で手がけた太鼓が海外の大舞台で打ち込まれる様子を誇らしく見守った初心を思い出しながら旅支度を終えたところです。では、では、、

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