最近のブログ記事

検 索

リンク集

タグクラウド

月別アーカイブ

2010年7月23日

ひさしぶりに英哲さんと語らう


 去る18日、毎夏恒例の太鼓コンサート「白山国際太鼓エクスタジア」を今年も無事終了しました。ご来場くださった皆さん、出演してくださった皆さん、そしてポランティアスタッフとしてお力添えをくださった皆さん、本当にありがとうございました。この場を借りて心より御礼を申し上げます。

 また終演後に回収したアンケートにもたくさんのご意見をいただき、ありがとうございました。お褒めの言葉、お叱りの言葉、たくさん頂戴しましたが、すべてのご意見に目を通して今後の参考とさせていただきます。来年は7月17日の開催を予定しておりますので、どうぞよろしくお願いします。

 残務整理も一段落した21日、林英哲さんが来社されました。8月下旬のモスクワ公演を前に、使用される太鼓の音チェックに来られたのですが、こうした細やかな事前準備を怠らない英哲さんにはいつも感服するばかりです。

 久し振りに昼食を共にし、あれこれと太鼓界の現況などを語り合う中で、太鼓にかかわるソフト面とハード面との乖離に話がおよびました。すなわち現在の太鼓の隆盛は、元をたどれば演奏や指導や作曲・編曲などソフトの充実に尽力した先人の努力があったからこそ。にもかかわらず、それらの人々に対する評価が置き去りにされている一方、太鼓人口の広がりによって、ハードである太鼓メーカー側に恩恵が偏重しがちな現状。そうした関係性の不条理にあらためて気づかされ、目を開かれる思いでした。その現実に正面から向き合い、私たちメーカーに何ができるか考えることが、これからの太鼓文化の発展につながることを強く感じたひと時でした。

| コメント(0) | トラックバック(0)

2010年7月13日

心を洗われた高野山



kouyasan1.jpg 9日、知人に誘われて和歌山県の高野山を訪れました。ここは「弘法大師」こと空海が平安時代の初期に真言密教の根本道場を開くために嵯峨天皇から下賜を受けた聖地で、七里四方の台地に総本山金剛峯寺を中心として117の寺院と52の宿坊があり、平成16年には同じく和歌山県の吉野、熊野地区とあわせてユネスコの世界遺産に登録されています
 紀伊半島紀ノ川の南方で8弁の蓮の花びらにたとえられる峰々に囲まれた高野山は、標高約1000mの澄んだ空気がすがすがしく、目にするものすべてが厳かな雰囲気に包まれていました。あいにくの雨天でしたが、それだけに山深い木々の緑がいっそう鮮やかで、巡る寺々でお庭を拝見するのも楽しみの一つ。中でも金剛峯寺主殿の中庭「蟠龍庭(ばんりゅうてい)」や、無量光院の回遊池泉庭園は趣深く、自然と造形との組み合わせの妙に、思わずため息をついて見入るばかりでした。
 帰路には雨もあがり、つづら折りの山道を下る眼下には、懐に雲を抱いた山々の山水画のような風景が広がっていました。一面の雲海からいくつもの山頂が頭を突き出している光景は、雌雄の龍が真っ白い雲海に遊ぶ蟠龍庭の構図にも似て、その気高い美しさに心を洗われる思いで山を下りたのでした。


kouyasan2.jpg

| コメント(0) | トラックバック(0)