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2013年5月27日

新緑の季節、それぞれの太鼓模様

 新緑まぶしい季節。石川県の県立美術館では、6月23日まで『国宝薬師寺展』が開かれています。古典彫像の最高傑作といわれる『聖観世音菩薩立像』や『吉祥天女像』など、国宝6点を含む宝物の数々は、やはり「国のまほろば」と言われる奈良の寺院ゆえの貴重な文化遺産といえるでしょう。

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 その奈良から、11日、「和太鼓倭」の代表、小川正晃さん,二宮さん、長谷川さん、が来社されました。小川さんは美術大学卒業と同時に和太鼓倭を結成し、それこそ「まほろば」の中心地である奈良県明日香村を拠点に演奏活動を続けて今年で20年。全国各地で入場無料の20周年記念コンサートを展開中です。家族的なチームづくりと、観客とのコミュニケーションを楽しむ舞台づくりを目ざしてこられた和太鼓倭ですが、20周年の節目にあたり、小川さんにもいろいろ思うところがあるようです。キャンバスの上に自由に描いてきた絵を、ひと息ついてもう一度見直す時、明治時代にフランス国籍を取得してレオナール・フジタと名乗った画家・藤田嗣治が、ふとした工夫で乳白色の絵を描いて今に残る傑作を発表したように、和太鼓倭もきっと新しい舞台をつくってくれることを楽しみにしています。

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 翌週末の19日には、滋賀県高島市で「新旭鼓西太鼓」の「ありがとう10周年」公演がおこなわれました。太鼓の魅力にはまり、地域のお母さんたちが頑張って今年で10年。高島市に大きな存在感を示すほどに成長されました。ここまでになるには指導者である西川啓光先生のお力も大きく、聞きやすくわかりやすい曲づくりが、太鼓への親しみを深める一因となってきたように思います。

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どうかこれからも地域の元気の素となり、次の世代にも引き継がれるよう、楽しみながら稽古に励んでください。応援しています。

 

 

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2013年5月11日

あさの山で、200年、300年先の夢をみる

10日、社員総出で能登半島の「あさの山」を訪れ、ケヤキの下枝払いの作業をしてきました。山の作業としては毎年10月下旬から11月初旬に植林をおこなってきたのですが、2003年から植林事業を開始して10年、最初のころに植えたケヤキは今では大人が登ってもビクともしないほどに成長したものもあり、木の順調な生育のために、これからの成長季に先駆けて下枝の処理をすることにしたのです。

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 むせるような新緑の匂いの中、一本、一本の木を確認すると、一様に大きくなったように見えながら、実は日当たりの善し悪しや植えた斜面の方角、ちょっとした土壌の違いなどで、真っ直ぐに伸びた木、幹が曲がった木、成長の遅い木、やたら枝の多い木など、さまざまな育ち方をしていることがわかりました。中には明らかに太鼓の原木としては不向きと思える木もありましたが、前に知人から聞いた「木も話しかけると応えてくれる」という話を思い出し、それぞれに「ありがとう」「ご苦労さん」「よく育ったね」などと声をかけながら木の形を整えてきました。

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 近ごろは私も年齢相応の体力となり、あと何回山に入れるか心許ないところですが、次の世代がどう引き継いでくれるか。200年先、300年先、このあさの山から伐りだしたケヤキで立派な太鼓をつくってくれる日を夢見ている今日このごろです。

 

 

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2013年5月 4日

太鼓三昧、今年のゴールデンウィーク

 気温の寒暖変動はあるものの、ともかく穏やかな日和に恵まれた今年のゴールデンウィーク。前半の28日は、「神戸市役所センター合唱団創立50周年&こうべ和太鼓センター創立20周年」を祝う合同記念コンサートとレセプションが神戸市で開かれました。昭和38年の創立以来、一貫して「いのち」や「反戦」をテーマに、作家の森村誠一氏や詩人の谷川俊太郎氏、作曲家の池辺晋一郎氏らによる楽曲を歌い続け、阪神淡路大震災や東日本大震災などでも多くの人々を合唱で支援してきた神戸市役所センター合唱団。

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 そして太鼓と民舞を通じて新たな創造活動を模索しているこうべ和太鼓センターの祝賀の宴には、地元の皆さんをはじめたくさんの人々がお祝いにかけつけ、また心あたたまるメッセージの数々にも、二つの団体のこれまでの功績の大きさが伺われました。この日を節目の一つとして、どうかこれからもますますご活躍されますよう祈念いたします。

 

 翌29日は、26日から5月2日までここ白山市を舞台に繰り広げられた「熱狂の日音楽祭2013 in 白山」のプレイベント「machinaka コンサート」に、焱太鼓が指導している青少年太鼓チームの「サスケ」が出演。5月1日にも同祭のプレイベント「焱太鼓の夕べ」コンサートが開催され、市民の皆さんに太鼓を楽しんでいただきました。

  さらに昨3日は、7月に開催する恒例の「白山国際太鼓エクスタジア2013」のキャンペーンを兼ねて、白山麓の河内地区でおこなわれた「ふじまつり」にもサスケと太鼓同好会「夢み隊」が出演。連日、あわただしいながらもあちこちで太鼓をアピールすることができ、好天続きの空模様に感謝。

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 夕方には、元鼓童の狩野泰一さんのソロコンサートが金沢市内であり、ステージ力、演奏力、話術力の凄さに感服でした。是非皆様も泰一さんのステージをご覧ください。

  明日5日には我が社の子供の日イベント「「KIDS HAPPY DAY !」で、賑やかに太鼓ゴールデンウィークを締めくくる予定です。

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