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2007年12月 7日

和太鼓療育30年、富岳会のパネルディスカッションに参加



 間近に富士山がそびえる静岡県御殿場市で、心身に障害のある人の機能回復やリハビリテーションに和太鼓を取り入れた「和太鼓療育」に30年前から取り組んでいる社会福祉法人富岳会が、12月7日に、和太鼓療育研究発表会とパネルディスカッション「和太鼓療育の可能性を探る」を開催されました。

 『療育』とは「病気を治す」という意味を持つ『療』と、「育てる」という意味の『育』を合わせた言葉で、心や体に障害をもつ人の状況改善に務めるとともに、一人の人間として実社会で生活していくための指導を行うものです。富岳会は、障害児総合保育所や知的障害者施設、介護老人福祉施設など10の福祉施設を運営し、そこを利用するすべての人々の療育に和太鼓を取り入れています。研究発表会では和太鼓療育によって成果をあげた事例が、3つの施設の職員によって発表されました。

 また、パネルディカッションでは、富岳太鼓代表の山内強嗣氏(エイブル富岳園長、写真1)が進行役を務め、富岳会の山内令子理事長を中心に、日本太鼓連盟の塩見和子理事長や、心身障害児総合医療療育センターの長谷川知子医師、東京ミュージックボランティア協会の赤星武彦先生(写真2)が心身療育の現状と課題について意見を述べられ、私もおよばずながら、和太鼓がもつ不思議な力についてお話をさせていただきました。

 和太鼓療育をスタートしたきっかけや、療育の手応えなどを情熱的に話される山内理事長の言葉は深く胸を打つものがあり、30年にわたるご苦労にあらためて頭が下がりました。翌日の8日は施設利用者による和太鼓演奏発表会もあり、和太鼓に関わる立場の人間として、大変感慨深い二日間でした。


(写真 1)


(写真 2)

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