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2012年9月 4日

若い観客を育てるのが今後の課題

 9月に入り、朝晩はやや涼しさを感じるようになったものの、日中は相変わらずの猛暑続き。皆さん、お元気でお過ごしでしょうか。

 さて、1日、東京の国立劇場で、恒例の「日本の太鼓」公演がおこなわれました。昭和52年(1977)にスタートして以来、太鼓演奏の殿堂として誰もが憧れた舞台に、今年は「三宅島神着木遣太鼓」「銚子はね太鼓」「倉敷天領太鼓」「英哲風雲の会」の皆さんが出演されました。近年、太鼓の世界も女性の進出が著しく、どこに行っても女性の打ち手を多く見かける中、今回の「日本の太鼓」では「一打に込める思い」というテーマに象徴されるように、どの団体も若い男子の打ち手がそれぞれに思いを込めた一打一打をしっかり聞かせてくれました。新しい時代を背負う若者が確実に育ってきたことを実感しました。

 しかし、会場を見回すと、妙な違和感があることに気づきます。観客の多くが、熟年からシニア世代なのです。舞台にいるのは若者なのに、それを見る観客に若者の姿は少ない。同世代の人たちにこそ見て欲しい舞台でしたが、それに対して観客が育っていないというギャップが、今後の和太鼓発展のための一つの課題かもしれないことを実感した公演でした。


 今週末は伊勢神宮内宮周辺一帯で、これも毎年恒例の「神恩感謝日本太鼓祭」が開催されます。今年は三重県をはじめ、関東から岡山まで16団体、約150人以上の打ち手が参加し、伊勢神宮の神々のお膝元で畏敬と感謝の太鼓を打ち鳴らします。どうかたくさんの皆さん、とくに若い世代の皆さんが足を止めて耳を傾けてくれるよう願っています。







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