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2018年9月18日

秋の始まり、二つのうれしいできごと

 

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 9月2日から東京歌舞伎座において「歌舞伎座百三十年秀山祭九月大歌舞伎」が上演され、夜の部で、坂東玉三郎さんと鼓童による新作歌舞伎「幽玄」の公演が行われています。一部は長唄囃子による「操り三番叟」、二部は中村吉右衛門による「俊寛」そして三部が「幽玄」という構成。通常、歌舞伎といえば、唄方、囃子方など、それぞれの職分が明確に分かれているものですが、今回の鼓童は、謡い、唄い、囃し、舞い、なおかつ太鼓も打つという、まさに八面六臂の堂々たる活躍ぶり。

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鼓童を運営する株式会社北前船の代表・青木孝夫さんのこれまでの思いが凝縮したような舞台を拝見しつつ、「太鼓文化もここまできたか」と、まことに感慨深いひと時。また舞台狭しと並んだ我が社製の16張の5丁掛締太鼓のたたずまいもなんとも壮観な眺めで、日本の舞台芸能を演ずる最高峰の会場に使っていただいたことに、あらためて感謝の思いがこみあげてきました。鼓童の皆さん、玉三郎さん、大変お疲れ様です。そして、ありがとうございます。千穐楽の26日まで、あと10日近くありますが、どうかますます円熟の舞台を。

 翌13日は、かねてより何かと親交をいただいている、舞踏家であり俳優の麿赤兒さんの第一回種田山頭火賞の授賞式へ。この賞は老舗の出版社である春陽堂書店が、「信念を貫いた生き方で人々に感動を与えた人を顕彰」するために今年から設けたもので、麿さんの破天荒ともいえる舞台への情熱が山頭火と相通じるものがあるとして高く評価されたとのこと。

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神田駿河台の山の上ホテルで行われた授賞式と懇親会には著名な文化人の姿も見え、このような晴れがましい席にお招きいただいたことに恐縮と面映ゆさでいっぱい。これもひとえにこの太鼓文化に携わっていればこそと、あらためてご先祖様に感謝。

  あの暑かった日々が嘘のように、日々、秋の気配が濃くなってきた9月の嬉しい二つのできごとでした。

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