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2022年2月 7日

「祝歳の響宴--絶世の未来へ」

 

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 2月4日の東京・サントリーホール「祝歳の響宴—絶世の未来へ」。林英哲さんの古希にちなんだ公演。まいった!素晴らしい公演でした! 一貫して舞台にただよう品格、緊張感、高揚感。周囲の空気までもが熱くなったような響の宴。第1部の「モノクローム」の、背筋が伸びるような端正な演奏。第2部ではゲストの藤舎名生先生、藤舎呂悦師匠、麿赤兒さんの熟達した芸が素晴らしく、ことに透徹した矢のように放たれる両先生の笛と小鼓の音色に真っ向から立ち向かう英哲さんの太鼓との競演や、麿さんの超人的な身のさばきから放たれる表現の深さは鳥肌が立つほど美しく、まさにその道の達人たちが一堂に集い、日本の芸の真骨頂を繰り広げた感さえありました。さらに、第3部の「レオナール われに羽賜べ」は、もはや完成の域に至ったといっても過言ではないほどの表現力に満ち、胸の芯から感動がこみ上げてきました。まさに英哲さんが50年にわたって磨き続けてこられた芸の結晶を、まざまざと見せつけられた公演で、私自身、太鼓の世界に身を置いていられた幸せをあらためて思った舞台でした。

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